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文献詳細

雑誌文献

生体の科学34巻3号

1983年06月発行

文献概要

実験講座

免疫電顕における抗原同定のためのプロティンA—金法

著者: 久野節二1 安達透1 大黒成夫1

所属機関: 1徳島大学医学部解剖学第2講座

ページ範囲:P.233 - P.238

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 電顕免疫組織化学はホルモン,神経伝達物質,酵素等抗原となり得る物質の細胞内局在を,微細構造のレベルで把え得る応用範囲の広い研究手段である。現在一般には,ビブラトームや氷結切片を樹脂包埋前に染色する方法(preembedding法)と,包埋後超薄切片化して染色する方法(postembedding法)が用いられている(表1)。
 Preembedding法では,切片をSternbergerら1)のペルオキシダーゼー抗ペルオキシダーゼ複合体(PAP)法で染めるので,免疫陽性反応物質はジアミノベンチジン沈殿物となり,高電子密度の粒子として認められる。この方法は,抗原性と微細構造の保存に優れているため,神経組織や,失活しやすい酵素の同定などに広く用いられる。しかし,標本作成に長時間を要し,また1切片で1種の抗原のみ同定可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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