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特集 受容・応答の膜分子論
文献概要
一般に生体膜の細胞質側表面には多くの表在性蛋白が付着し,膜の「裏打ち」と呼ばれる構造を形成している1〜4)。膜に含まれる内在性蛋白質と,その裏打ち構造とのかかわり合いは膜の総合的な機能を推測する上できわめて重要である。形態的には裏打ちの様子は細胞の種類により,また,同一細胞にあっては膜の部分によって,かなり異なる。しかし,膜の内在性蛋白とこれを裏打ちする構造との結びつきは機能的にも形態的にも不明な点が多い。興味は刺激受容部位など機能的に活発な膜部分(たとえば,神経シナプスやランビエの絞輪)とその裏打ち構造とのつながりに注がれるが3),それらの関係は明らかでない。ここでは,必ずしも表題にあった話題とはいえないが,視細胞の光受容膜に注目し,膜の細胞質側表面の構造を形態的に示したい。
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