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文献詳細

雑誌文献

生体の科学34巻5号

1983年10月発行

文献概要

特集 受容・応答の膜分子論

膜機能分子としての細胞骨格タンパク—視細胞外節膜の裏打ち構造と細胞骨格

著者: 臼倉治郎1

所属機関: 1東京大学医学部解剖学教室

ページ範囲:P.376 - P.380

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 一般に生体膜の細胞質側表面には多くの表在性蛋白が付着し,膜の「裏打ち」と呼ばれる構造を形成している1〜4)。膜に含まれる内在性蛋白質と,その裏打ち構造とのかかわり合いは膜の総合的な機能を推測する上できわめて重要である。形態的には裏打ちの様子は細胞の種類により,また,同一細胞にあっては膜の部分によって,かなり異なる。しかし,膜の内在性蛋白とこれを裏打ちする構造との結びつきは機能的にも形態的にも不明な点が多い。興味は刺激受容部位など機能的に活発な膜部分(たとえば,神経シナプスやランビエの絞輪)とその裏打ち構造とのつながりに注がれるが3),それらの関係は明らかでない。ここでは,必ずしも表題にあった話題とはいえないが,視細胞の光受容膜に注目し,膜の細胞質側表面の構造を形態的に示したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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