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文献詳細

雑誌文献

生体の科学34巻6号

1983年12月発行

文献概要

特集 蛋白質の代謝回転

核蛋白質の代謝回転

著者: 緒方規矩雄1

所属機関: 1新潟大学医学部生化学第一教室

ページ範囲:P.457 - P.465

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 核蛋白質として最も典型的なものとしては,細胞質では,rRNAと共にリボソームを形成しているリボゾーム蛋白質であり,核では,DNAと共にヌクレオソームを形成しているヒストンであろう。動物細胞では,その他大部分のRNAが核蛋白(RNP)として存在することが知られている。mRNA(又はその前駆体)はmRNP(HnRNP)として,核,ポリゾーム,細胞上清に存在し,核内低分子RNAもRNPとして存在している。しかし,これらの代謝回転については未だよく研究されていない。このことは,RNAと特異的に結合する蛋白が尚明確でないこと等が原因と考えられるが,今後の研究に待つ分野といえよう。
 以上のことから,ここでは主として,リボゾーム蛋白とヒストンについての代謝回転や,それをもたらす生合成や分解についての知見を述べよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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