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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻2号

1984年04月発行

文献概要

特集 哺乳類の初期発生

異種胚キメラ

著者: 舘澄江1

所属機関: 1東京女子医科大学第2解剖学教室

ページ範囲:P.130 - P.135

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 本来は別々の個体として発生すべき初期胚を実験的に融合させ,1個体のキメラ動物を作出する試みは,古くは1920年代にウニやイモリを用いてなされた1)。しかしながら,成体キメラとして発生させることはできず,実験系として広く用いられるには至らなかった。
 哺乳類を用いたキメラ動物作出の試みは,1946年にNicholas & Hall2)によりラットでなされたが,十分な実験的確証の得られぬまま1960年代を迎えた。1961年にTarkowski3)が,次いで1962年にはMintz4)がキメラマウス作成に成功し,現在ではわが国も含めて多くの研究室で作成され,広く解析がなされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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