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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻3号

1984年06月発行

文献概要

特集 神経科学の仮説

膜のチャネル仮説

著者: 松本元1

所属機関: 1電子技術総合研究所電子計算機部アナログ情報研究室

ページ範囲:P.167 - P.175

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 神経興奮の研究は極めて多角的なアプローチですすめられ,ようやく分子レベルでその実像を捉えようとするごく一歩手前の所まできているという感じがする。研究の進展に伴って,Hodgkin & Huxleyの電気的興奮性膜の存在形式に対する予言1)が次々と実験的に検証されるのに驚かされる。本稿では1章でHodgkin-Huxleyのチャネル仮説の概念とその実験的検証について概説する。2章でこのチャネル仮説の修正モデルについての問題提起を行う。3章で新しい興奮膜モデルを紹介し,新しいゲート機構を提案する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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