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特集 神経科学の仮説
認識細胞仮説
著者: 外山敬介1
所属機関: 1京都府立医科大学第2生理学教室
ページ範囲:P.195 - P.205
文献購入ページに移動1)外界と脳の内的表象
脳の認識機構への実験的なアプローチはDecartes6)に始まると言えよう。彼はウシの目の後の部分を切り取り,そこに半透明紙を置いて,外界の倒立した映像が投影されることを証明した。彼はこの実験観察に基づいて,次のような仮説を提案している。
外界は両眼の網膜に倒立した映像として捉えられ,それが視神経を通して脳室の壁に投影される。この像が松果体により再び逆転して捉えられ,外界は正立した像として認識される(図1)。
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