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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻3号

1984年06月発行

文献概要

特集 神経科学の仮説

認識細胞仮説

著者: 外山敬介1

所属機関: 1京都府立医科大学第2生理学教室

ページ範囲:P.195 - P.205

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 Ⅰ.仮説の源流
 1)外界と脳の内的表象
 脳の認識機構への実験的なアプローチはDecartes6)に始まると言えよう。彼はウシの目の後の部分を切り取り,そこに半透明紙を置いて,外界の倒立した映像が投影されることを証明した。彼はこの実験観察に基づいて,次のような仮説を提案している。
 外界は両眼の網膜に倒立した映像として捉えられ,それが視神経を通して脳室の壁に投影される。この像が松果体により再び逆転して捉えられ,外界は正立した像として認識される(図1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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