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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻4号

1984年08月発行

文献概要

特集 ゲノムの構造

真核生物ゲノムの構造的特徴—そのアウトライン

著者: 名取俊二1

所属機関: 1東京大学薬学部微生物薬品化学

ページ範囲:P.255 - P.257

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 真核生物(eukaryotes)というのは,原核生物(prokaryotes)と対をなす言葉で,核を持った単細胞あるいは多細胞生物の一般名称である。原核生物の代表的なものに細菌がある。真核生物を構成する細胞を真核細胞と言うが,真核細胞は大腸菌のような原核細胞と比較すると,いろいろな特徴が指摘できる。
 真核生物も原核生物も,その祖先は今から30〜35億年前に地上に出現したと考えられる原始細胞である。この原始細胞が進化していろいろな生物種が出現する過程は系統樹としてまとめられているが,原始細胞には当然,核のようなオルガネラは存在しなかった。一番簡単な真核細胞が出現したのは,今から9億年前と言われている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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