文献詳細
文献概要
特集 ゲノムの構造
ミトコンドリア遺伝子の構造
著者: 平良真規1 小池克郎1
所属機関: 1財団法人癌研究会癌研究所遺伝子研究施設部
ページ範囲:P.269 - P.277
文献購入ページに移動mtDNAのサイズは生物によって様々であるが,そこにコードされている遺伝子は共通のものが多い。哺乳動物の場合,大小1組のrRNA遺伝子と22種のtRNA遺伝子,チトクロームc酸化酵素のサブユニットⅠ,Ⅱ,Ⅲやアポチトクロームb,ATPaseのサブユニット6などの遺伝子が存在しているが,それらはこれまで調べられたどの生物のmtDNAにも存在しているようである。それに対し,酵母ではATPaseのサブユニット9が,またトウモロコシではATPaseのサブユニットαがmtDNAにコードされており2),それぞれを特徴づけている。
掲載誌情報