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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識 神経系に作用するもの 軸索・興奮性膜作用薬
サソリ毒
著者: 岡本治正1
所属機関: 1東京大学医学部脳研究施設神経生物学部門
ページ範囲:P.405 - P.407
文献購入ページに移動 ■種類,構造
神経,筋など興奮性細胞に存在するNaチャネルに作用を有することが知られているサソリ毒の一覧を表1に挙げた。いずれもアミノ酸60ないし70個よりなる塩基性ペプチドで,3または4の分子内S-S結合を有する。既知のアミノ酸配列を図1に示す1,2)。配列の高い相同性,特にシスチンに関するそれ(図1に□で示す)が印象的であり,一次配列ばかりでなく,S-S結合に基づく高次構造にも高い相同性のあることが示唆される。
神経,筋など興奮性細胞に存在するNaチャネルに作用を有することが知られているサソリ毒の一覧を表1に挙げた。いずれもアミノ酸60ないし70個よりなる塩基性ペプチドで,3または4の分子内S-S結合を有する。既知のアミノ酸配列を図1に示す1,2)。配列の高い相同性,特にシスチンに関するそれ(図1に□で示す)が印象的であり,一次配列ばかりでなく,S-S結合に基づく高次構造にも高い相同性のあることが示唆される。
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