文献詳細
特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの 軸索・興奮性膜作用薬
文献概要
■種類,構造
神経,筋など興奮性細胞に存在するNaチャネルに作用を有することが知られているサソリ毒の一覧を表1に挙げた。いずれもアミノ酸60ないし70個よりなる塩基性ペプチドで,3または4の分子内S-S結合を有する。既知のアミノ酸配列を図1に示す1,2)。配列の高い相同性,特にシスチンに関するそれ(図1に□で示す)が印象的であり,一次配列ばかりでなく,S-S結合に基づく高次構造にも高い相同性のあることが示唆される。
神経,筋など興奮性細胞に存在するNaチャネルに作用を有することが知られているサソリ毒の一覧を表1に挙げた。いずれもアミノ酸60ないし70個よりなる塩基性ペプチドで,3または4の分子内S-S結合を有する。既知のアミノ酸配列を図1に示す1,2)。配列の高い相同性,特にシスチンに関するそれ(図1に□で示す)が印象的であり,一次配列ばかりでなく,S-S結合に基づく高次構造にも高い相同性のあることが示唆される。
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