icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻6号

1984年12月発行

文献概要

特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識 神経系に作用するもの 軸索・興奮性膜作用薬

ベラトリジン

著者: 楢橋敏夫1

所属機関: 1

ページ範囲:P.408 - P.409

文献購入ページに移動
 ■特性
 ベラトラム(veratrum)アルカロイドはVeratrum,Zygadenus,SchoenocaulonなどLiliaceae科に属する植物に含まれており,古くは抗高血圧剤としても使われた。神経線維を刺激して反復興奮を起こさせる。この反復興奮は膜のNaチャネルが開いて脱分極するために起こるもので,現在ではこのNaチャネル刺激作用のためにtoolとして実験に広く使われている。たとえばシナプトゾームのNa influxに対する他の薬物の作用を調べるためには,ベラトリジンによってあらかじめNa influxを増加させておいて測定を容易にすることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?