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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻6号

1984年12月発行

特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識

神経系に作用するもの 軸索・興奮性膜作用薬

DDT

著者: 村上誠1

所属機関: 1理化学研究所昆虫薬理

ページ範囲:P.410 - P.411

文献概要

 ■特性
 DDTの殺虫作用は1939年に発見され,その昆虫に対する強い毒性,ヒトおよび動物に対する低毒性,広い殺虫スペクトル,残効性,製剤化および散布法の容易さ,低価格の故に最も著名な殺虫剤の一つとして広く用いられるようになった。特にマラリアの流行阻止に果たした功績は大きい。しかし,生態系において分解されにくく,環境に長く残留する性質を持っているため,特に欧米およびわが国などの先進諸国では強い批判にさらされるようになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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