icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻6号

1984年12月発行

文献概要

特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識 神経系に作用するもの 軸索・興奮性膜作用薬

グラヤノトキシン

著者: 瀬山一正1

所属機関: 1広島大学医学部第1生理学教室

ページ範囲:P.414 - P.416

文献購入ページに移動
 グラヤノトキシン類は四環性ジテルペンでツツジ科(Ericaceae)植物に広く含まれている生物毒である。動物に対し毒性を持つ誘導体は特に新芽の中に多く含まれている。グラヤノトキシンの毒性に関する記録は,古くはXenophonの著わした「The Persian Expedition」の中にアレクサンダー大王の東征途上ギリシャ兵が村で調達した蜂蜜で中毒した記述として残っている。日本でも東北地方ではハナヒリノキ(Leucothoe grayana Max.)の葉を乾燥させて苗代のユリミミズ駆除に利用していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?