文献詳細
特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの 軸索・興奮性膜作用薬
文献概要
■特性
マンダラトキシン1)はスズメバチVespa mandariniaの毒中に含まれる神経毒である。分子量が約20,000の塩基性蛋白質(等電点9.1)で,リジン残基に富んでいる。マンダラトキシンは神経膜へ特異的に作用し,そのナトリウムイオンの流れを不可逆的に阻害する。また,マンダラトキシンは神経伝達を阻害する濃度(10−6Mol)では溶血作用,エステラーゼ活性,ホスファターゼ活性,ホスフォリパーゼ活性,プロテアーゼ活性がみられない。
マンダラトキシン1)はスズメバチVespa mandariniaの毒中に含まれる神経毒である。分子量が約20,000の塩基性蛋白質(等電点9.1)で,リジン残基に富んでいる。マンダラトキシンは神経膜へ特異的に作用し,そのナトリウムイオンの流れを不可逆的に阻害する。また,マンダラトキシンは神経伝達を阻害する濃度(10−6Mol)では溶血作用,エステラーゼ活性,ホスファターゼ活性,ホスフォリパーゼ活性,プロテアーゼ活性がみられない。
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