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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻6号

1984年12月発行

特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識

神経系に作用するもの 軸索・興奮性膜作用薬

マンダラトキシン(スズメバチ毒)

著者: 阿部岳1

所属機関: 1理化学研究所昆虫薬理研究室

ページ範囲:P.424 - P.425

文献概要

 ■特性
 マンダラトキシン1)はスズメバチVespa mandariniaの毒中に含まれる神経毒である。分子量が約20,000の塩基性蛋白質(等電点9.1)で,リジン残基に富んでいる。マンダラトキシンは神経膜へ特異的に作用し,そのナトリウムイオンの流れを不可逆的に阻害する。また,マンダラトキシンは神経伝達を阻害する濃度(10−6Mol)では溶血作用,エステラーゼ活性,ホスファターゼ活性,ホスフォリパーゼ活性,プロテアーゼ活性がみられない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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