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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識 膜一般に作用するもの
アトラクチロシド
著者: 曾根旉史1
所属機関: 1自治医科大学第1生化学教室
ページ範囲:P.487 - P.488
文献購入ページに移動 ■特性と構造
アトラクチル酸〔atractylic acid〕C29H40O16S2のNaまたはK塩。図1のような化学構造を持つ硫酸化された配糖体である。水に可溶,アルコール,エーテル,クロロフォルムには溶けない。地中海産アザミAtractylis gummiferaの根から得られ,ミトコンドリア内膜に存在するADP-ATP交換輸送体の特異的阻害剤1)として知られている。
アトラクチル酸〔atractylic acid〕C29H40O16S2のNaまたはK塩。図1のような化学構造を持つ硫酸化された配糖体である。水に可溶,アルコール,エーテル,クロロフォルムには溶けない。地中海産アザミAtractylis gummiferaの根から得られ,ミトコンドリア内膜に存在するADP-ATP交換輸送体の特異的阻害剤1)として知られている。
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