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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻6号

1984年12月発行

特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識

膜一般に作用するもの

マストパラン(ハチ毒)

著者: 若松馨1 宮沢辰雄1

所属機関: 1東京大学理学部生物化学教室

ページ範囲:P.511 - P.512

文献概要

 ■特性
 マストパラン類は中嶋暉躬教授(東京大学薬学部)らによりスズメバチの毒液から単離精製された一群のペプチド性トキシンで1,2),数μMの濃度でラット腹腔マスト細胞の脱顆粒,ヒスタミン放出を引き起こすことからこの名がつけられた。マストパラン類はまた,ウシ副腎クロマフィン細胞からのカテコールアミン放出3),神経の脱分極4)なども引き起こす。表1にこの他の活性を含めて,マストパランについて現在判明している活性についてまとめてある1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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