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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
膜一般に作用するもの
文献概要
海洋腔腸動物には強心作用を有する毒を産生するものが多く,それらのほとんどはポリペプチドであるが,同じ腔腸動物で亜熱帯サンゴ礁に棲息するイワスナギンチャクPalythoaが産生する毒パリトキシンは強心活性を有するものの,ペプチドではなく薬理学的性質もそれらとかけはなれている。パリトキシンは①分子構造,②毒性,③生理活性,④作用点の4点で他に類例をみない特異な毒である。
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