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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻6号

1984年12月発行

文献概要

特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識 細胞骨格に作用するもの

ポドフィロトキシン

著者: 室伏擴1

所属機関: 1東京大学理学部生物化学教室

ページ範囲:P.524 - P.525

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 ■特性
 ポドフィロトキシンはメギ科植物Podophyllum peltatumやPodoPhyllum pemodiの根茎に含まれるアルカロイドである。Podophyllumの樹脂は,古くは下剤として使用されていた。ところが,1940年代になって,樹脂の主要成分であるポドフィロトキシンが,ある種の皮膚がんに対して治療効果を持つことが見出された。以来,多くの研究が行われ,ポドフィロトキシンにはコルヒチンと同様,細胞分裂を阻害する作用があることがわかった。さらに分裂装置の主要成分であるチュブリンにこの物質が結合することによって,細胞分裂阻害が引き起こされることが明らかになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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