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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻6号

1984年12月発行

文献概要

特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識 転写・蛋白合成に作用するもの 転写阻害剤

アクチノマイシンD

著者: 田中信男1

所属機関: 1東京大学応用微生物研究所生物活性部門

ページ範囲:P.544 - P.546

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 ■特性
 アクチノマイシンD(actinomycin D)=アクチノマイシンC1=ダクチノマイシン。C62H85N12O16,分子量1255.47。Streptomyces purvullus,S.Chrysomallus,S.antibioticsなどの培養から溶媒抽出法などによって得られるペプチド抗生物質。橙赤色〜赤色の結晶。メタノール,エタノールまたはプロピレングリコールに溶けやすく,水に極めて溶けにくい。UV:λMeOHmax:244,441nm(E1%1cm281,206)。
 グラム陽性菌と抗酸菌に強い抗菌作用を示し,動物の移植性腫瘍を阻止する。臨床的には小児のウィルムス(Wilms)腎腫瘍,胞状奇胎,絨毛上皮腫などが適応症とされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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