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文献詳細

雑誌文献

生体の科学35巻6号

1984年12月発行

文献概要

特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識 転写・蛋白合成に作用するもの 翻訳阻害剤

サイクロヘキシミド

著者: 田中信男1

所属機関: 1東京大学応用微生物研究所生物活性部門

ページ範囲:P.567 - P.569

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 ■特性
 サイクロヘキシミド(cycloheximide)=アクチジオン(actidione)=ナラマイシンA(naramycin A)。C15H23NO4,分子量281.34。ストレプトマイシンを生産するStreptomyces griseus,S. Noursei,S. naraensisなどの放線菌の培養によって得られるグルタリミド(glutarimide)系抗生物質。無色針状結晶。微酸性,比較的安定な物質で,UV:末端吸収およびλMeOHmax 287nm(ε=36.7)。水溶性は2.1g/100ml(2℃)。抗真菌作用,抗原虫作用および制癌作用を示すが,毒性が強く臨床的には使用されていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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