文献詳細
特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
代謝系に作用するもの
文献概要
■特性
KCN,NaCNなどのシアン化物は白色結晶で,水に易溶してアルカリ性を呈する。HCNまたはCN-の形で各種金属原子に強力に配位して錯体を形成するので,多くの金属酵素の活性を阻害する可能性がある。特にミトコンドリア内膜に存在し,呼吸鎖を形成するチトクロームc酸化酵素に対する50%阻害濃度は0.5μMと低く,その結果,細胞内呼吸は停止するので,強力な呼吸毒として知られている。経口致死量(イヌ)は1.6mg/kgと低い。
KCN,NaCNなどのシアン化物は白色結晶で,水に易溶してアルカリ性を呈する。HCNまたはCN-の形で各種金属原子に強力に配位して錯体を形成するので,多くの金属酵素の活性を阻害する可能性がある。特にミトコンドリア内膜に存在し,呼吸鎖を形成するチトクロームc酸化酵素に対する50%阻害濃度は0.5μMと低く,その結果,細胞内呼吸は停止するので,強力な呼吸毒として知られている。経口致死量(イヌ)は1.6mg/kgと低い。
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