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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識 代謝系に作用するもの
ジニトロフェノール
著者: 曾根旉史1
所属機関: 1自治医科大学第1生化学教室
ページ範囲:P.591 - P.593
文献購入ページに移動 ■特性および構造
2,4-ジニトロフェノール,C6H4N2O5,分子量184.11。アルコールに可溶,弱アルカリ性では水に溶ける。古くから知られた酸化的リン酸化反応の脱共役剤で,解離型は360nmに吸収極大を持つ。ミトコンドリアとほぼ完全に脱共役(呼吸開放,ATPase活性の促進およびATP合成阻害)する濃度は50μMであるが,表1のように殺虫剤,除草剤の開発の副産物としてより強力な脱共役剤が知られるようになった1)。
2,4-ジニトロフェノール,C6H4N2O5,分子量184.11。アルコールに可溶,弱アルカリ性では水に溶ける。古くから知られた酸化的リン酸化反応の脱共役剤で,解離型は360nmに吸収極大を持つ。ミトコンドリアとほぼ完全に脱共役(呼吸開放,ATPase活性の促進およびATP合成阻害)する濃度は50μMであるが,表1のように殺虫剤,除草剤の開発の副産物としてより強力な脱共役剤が知られるようになった1)。
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