文献詳細
文献概要
特集 Transmembrane Control
細胞膜受容体を介するアデニレートシクラーゼの活性調節
著者: 堅田利明1 宇井理生1
所属機関: 1北海道大学薬学部薬効学教室
ページ範囲:P.4 - P.10
文献購入ページに移動細胞膜の脂質2重層を介するこうした受容体刺激からアデニレートシクラーゼへの情報伝達機構の研究は,伝達系を構成する蛋白質が疎水性できわめて微量なため,1970年代後半まで大きな進展がみられなかった。しかし,近年この分野におけるいくつかの重要な発見を契機に,また構成蛋白質の精製とその機能の研究が進み,受容体—アデニレートシクラーゼ連関の分子レベルのメカニズムの大筋がほぼ明らかにされた。図1にこの連関系を構成するコンポーネントを模式化した。
掲載誌情報