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特集 肝細胞と胆汁酸分泌
肝細胞による胆汁酸の取り込み機構とカイネテックス
著者: 伊賀立二1
所属機関: 1東京大学薬学部製剤学教室
ページ範囲:P.108 - P.114
文献購入ページに移動 胆汁酸は生体内において腸肝循環によって効率よく働いている。この移行過程には,1)血中から肝への取り込み過程におけるシヌソイド側細胞膜(sinusoidal plasmamembrane),2)肝細胞から胆汁中への分泌過程における毛細胆管側細胞膜(bile canaliculi membrane),3)小腸での再吸収過程における上皮細胞膜(epithelial cell membrane)の三つの主要な膜透過過程がある。本章では1)の肝細胞膜透過機構の速度論的解明について解説する。
胆汁酸の肝細胞への取り込み機構は,タウロコール酸(TCA),コール酸(CA)を中心として肝灌流系,単離肝細胞系によって進められ,現在ではシヌソイド側細胞膜と毛細胆管側細胞膜の分離法がほぼ確立されたことによってキャリヤーレベルでの機構解明が進んでいる。
胆汁酸の肝細胞への取り込み機構は,タウロコール酸(TCA),コール酸(CA)を中心として肝灌流系,単離肝細胞系によって進められ,現在ではシヌソイド側細胞膜と毛細胆管側細胞膜の分離法がほぼ確立されたことによってキャリヤーレベルでの機構解明が進んでいる。
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