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文献詳細

雑誌文献

生体の科学36巻3号

1985年06月発行

文献概要

実験講座

Na,K-ATPaseの簡易精製法

著者: 太田英彦1

所属機関: 1浜松医科大学生化学第2教室

ページ範囲:P.227 - P.231

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 Ⅰ.Na,K-ATPaseの精製と研究史
 Na,K-ATPaseは1957年Skouにより発見されてから精製の方法も開発され,さまざまの動物の腎臓,サメの直腸腺,アヒルなどの塩腺からはすでに純度の高い標品がえられている。したがっていまさら簡便な方法とはいえ純度のひくい標品をえたところでめあたらしいこととはいえないというのも事実である。
 本稿をまとめるに際しNa,K-ATPaseの精製法の現状を知るため筆者の目についた精製法を図にまとめNa,K-ATPase研究の歴史を比較してみた(図1)。ややきどった言いかたをするなら,この図からNa,K-ATPaseの研究史について次のようなことがいえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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