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実験講座
Na,K-ATPaseの簡易精製法
著者: 太田英彦1
所属機関: 1浜松医科大学生化学第2教室
ページ範囲:P.227 - P.231
文献購入ページに移動 Ⅰ.Na,K-ATPaseの精製と研究史
Na,K-ATPaseは1957年Skouにより発見されてから精製の方法も開発され,さまざまの動物の腎臓,サメの直腸腺,アヒルなどの塩腺からはすでに純度の高い標品がえられている。したがっていまさら簡便な方法とはいえ純度のひくい標品をえたところでめあたらしいこととはいえないというのも事実である。
本稿をまとめるに際しNa,K-ATPaseの精製法の現状を知るため筆者の目についた精製法を図にまとめNa,K-ATPase研究の歴史を比較してみた(図1)。ややきどった言いかたをするなら,この図からNa,K-ATPaseの研究史について次のようなことがいえよう。
Na,K-ATPaseは1957年Skouにより発見されてから精製の方法も開発され,さまざまの動物の腎臓,サメの直腸腺,アヒルなどの塩腺からはすでに純度の高い標品がえられている。したがっていまさら簡便な方法とはいえ純度のひくい標品をえたところでめあたらしいこととはいえないというのも事実である。
本稿をまとめるに際しNa,K-ATPaseの精製法の現状を知るため筆者の目についた精製法を図にまとめNa,K-ATPase研究の歴史を比較してみた(図1)。ややきどった言いかたをするなら,この図からNa,K-ATPaseの研究史について次のようなことがいえよう。
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