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文献詳細

雑誌文献

生体の科学36巻4号

1985年08月発行

特集 神経科学実験マニュアル

実験動物取り扱い法

両生類

著者: 佐藤真彦1

所属機関: 1東京大学理学部動物学教室

ページ範囲:P.262 - P.264

文献概要

 ■ 実験動物としての特徴・意義
 両生類,とくに無尾類は従来から神経生物学の実験用動物として好んで用いられてきた。この理由として,脊椎動物(とくに四足動物)としての基本的特徴を備えている,身近で研究者自らが容易に捕獲できる,動物業者から購入する際にも廉価である,大きさが手ごろで取り扱いやすい,野外で捕獲後短期間なら餌を与えなくても維持できる,などの優れた特徴を持っていることが考えられる。さらに,摘出した状態でも,本来の機能を長く保持できるので,神経筋標本・摘出脳標本を用いた多くの優れた研究がある。
 反面,後述するように,とくに陸上生活をする両生類では動く餌しか食べないので,長期間よい状態で維持するためには,餌の確保・飼育環境の整備などに特別な工夫が必要となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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