icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学36巻4号

1985年08月発行

文献概要

特集 神経科学実験マニュアル 実験動物取り扱い法

ネコ

著者: 田中啓治1

所属機関: 1日本放送協会放送技術研究所視覚情報研究部

ページ範囲:P.280 - P.281

文献購入ページに移動
 イエネコの学名はFetis domesticaまたはFelis catusである。哺乳動物の食肉目ネコ科(Felidae)に属する。この科には,ピューマ,ヒョウ,ライオン,トラなどが含まれる。
 起源は科学的には明確にされていないが,ナイル川上流地方の原住民が野性ネコであるリビヤネコを狩猟用にならし,これをエジプト人が受け継いだと言われる。エジプト人はネズミの駆除を日的とした。BC 1500年には人にならされていた証拠がある。やがて東洋にも広まった。日本には平安時代にもたらされ,次第に広まった。
 イエネコはすべて似た身体的特徴を持ち,個々の血統の先祖を調べることはほぼ不可能である。ペルシャネコとシャムネコは他の血統との差が大きく,イエネコを野性ネコと掛け合わせて作られたものと推定される。シャムネコは視覚系が他のイエネコと異なる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?