icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学36巻4号

1985年08月発行

文献概要

特集 神経科学実験マニュアル 全動物実験法

覚醒・行動動物

著者: 宮下保司1

所属機関: 1東京大学医学部第一生理学教室

ページ範囲:P.299 - P.303

文献購入ページに移動
 脳がその機能を十全に発揮しているのは,動物が自已の生態系の中で行動している時であろう。実験室内でのニューロン活動記録や局所薬物投与を,そのような行動の一断面の内で実現するのが覚醒・行動動物標本である。これまで用いられてきた動物はネズミ,ウサギ,ネコ,サルなどの多岐に渡り,その行動条件も,まったく無拘束・ナイーブなものから厳密に統制されたオペラント行動まで多様であるので,それらの実験操作を網羅することは既刊のモノグラフに譲る1,2)。本稿では,主に筆者の経験に基づいて,サルを対象にして微小電極法によりニューロン活動を記録するための手技について述べる。そのうちとくに頭蓋骨へのアンカーボルトおよび記録用チェンバーの埋め込みについては節を改めて詳述する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?