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文献詳細

雑誌文献

生体の科学36巻4号

1985年08月発行

特集 神経科学実験マニュアル

脳組織の実験材料

細胞分画—チュブリン

著者: 酒井彦一1

所属機関: 1東京大学理学部生物化学教室

ページ範囲:P.336 - P.338

文献概要

 神経組織内に含まれるチュブリンは総蛋白質の1/20量,可溶性蛋白質の1/10量以上で,神経組織にもっとも多量に存在する蛋白である。その多くは微小管として,神経細胞体,樹状突起に多く,また,ニューロフィラメントとともに軸索の長軸に並行して配向する細胞骨格線維系を形作っている。
 ニューロンにおけるチュブリンの生物機能は軸索輸送と神経興奮への関与が示唆されているが,その存在量を考慮すれば,他にもいくつかの未知の機能があるに違いない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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