文献詳細
文献概要
特集 神経科学実験マニュアル ニューロンの染色・標識法
モノクローナル抗体
著者: 小幡邦彦1
所属機関: 1群馬大学医学部薬理学教室
ページ範囲:P.384 - P.385
文献購入ページに移動 最近,神経科学実験にモノクローナル抗体が繁用されるようになった。目的とする抗体を自分で作製したり,また発表されているものの供与をうけたり市販品を購入することができる。
そのニューロン染色法は次項で述べられている抗血清(ポリクローナル抗体)による免疫組織学と同じであるが,モノクローナル抗体は抗原分子中の一ヵ所だけに結合することから,次のような特徴がある。1)動物の種特異性が一般に高い。2)固定などの標本作製過程で染色性が失われやすい。3)染色性が強くないことがある。4)また染色とは無関係であるが,抗体が結合しても抗原分子の機能が阻害されないことが多い。したがって個々の場合で抗体の選択と染色法の検討が必要である。ここでは1例として筆者らが日常行っている,凍結切片に対する間接螢光抗体法の操作を記すことにする。
そのニューロン染色法は次項で述べられている抗血清(ポリクローナル抗体)による免疫組織学と同じであるが,モノクローナル抗体は抗原分子中の一ヵ所だけに結合することから,次のような特徴がある。1)動物の種特異性が一般に高い。2)固定などの標本作製過程で染色性が失われやすい。3)染色性が強くないことがある。4)また染色とは無関係であるが,抗体が結合しても抗原分子の機能が阻害されないことが多い。したがって個々の場合で抗体の選択と染色法の検討が必要である。ここでは1例として筆者らが日常行っている,凍結切片に対する間接螢光抗体法の操作を記すことにする。
掲載誌情報