文献詳細
特集 神経科学実験マニュアル
電気生理学実験手技
文献概要
■ 概要
単一ニューロン活動の安定な長時間記録には,長時間使用可能で,しかもアーチファクトを発生しない電極および記録法が必要である。そのために,これまでにもフレキシブルな絶縁マイクロワイヤを慢性的に埋め込む方法が用いられていた1,2)。しかし,動物の大きくて激しい動きや硬い餌(ペレット)の咀嚼など機械的な衝撃によるアーチファクトや筋電図などの単一ニューロン活動記録への混入が非常に大きな問題であった。
最近,われわれは無麻酔行動下動物の脳内からアーチファクト混入のない単一ニューロン活動の記録法を開発し,実際にラットやサルでの研究に応用している3,4)。この方法の利点は,電極の作製および脳内への埋め込みが容易であり,単一ニューロン活動を長時間安定に記録できることである5)。
単一ニューロン活動の安定な長時間記録には,長時間使用可能で,しかもアーチファクトを発生しない電極および記録法が必要である。そのために,これまでにもフレキシブルな絶縁マイクロワイヤを慢性的に埋め込む方法が用いられていた1,2)。しかし,動物の大きくて激しい動きや硬い餌(ペレット)の咀嚼など機械的な衝撃によるアーチファクトや筋電図などの単一ニューロン活動記録への混入が非常に大きな問題であった。
最近,われわれは無麻酔行動下動物の脳内からアーチファクト混入のない単一ニューロン活動の記録法を開発し,実際にラットやサルでの研究に応用している3,4)。この方法の利点は,電極の作製および脳内への埋め込みが容易であり,単一ニューロン活動を長時間安定に記録できることである5)。
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