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文献詳細

雑誌文献

生体の科学36巻4号

1985年08月発行

特集 神経科学実験マニュアル

電気生理学実験手技

ワイヤ電極

著者: 小野武年1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部第二生理学教室

ページ範囲:P.398 - P.400

文献概要

 ■ 概要
 単一ニューロン活動の安定な長時間記録には,長時間使用可能で,しかもアーチファクトを発生しない電極および記録法が必要である。そのために,これまでにもフレキシブルな絶縁マイクロワイヤを慢性的に埋め込む方法が用いられていた1,2)。しかし,動物の大きくて激しい動きや硬い餌(ペレット)の咀嚼など機械的な衝撃によるアーチファクトや筋電図などの単一ニューロン活動記録への混入が非常に大きな問題であった。
 最近,われわれは無麻酔行動下動物の脳内からアーチファクト混入のない単一ニューロン活動の記録法を開発し,実際にラットやサルでの研究に応用している3,4)。この方法の利点は,電極の作製および脳内への埋め込みが容易であり,単一ニューロン活動を長時間安定に記録できることである5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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