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文献詳細

雑誌文献

生体の科学36巻4号

1985年08月発行

文献概要

特集 神経科学実験マニュアル 電気生理学実験手技

パッチクランプ

著者: 吉田繁1

所属機関: 1長崎大学医学部第二生理学教室

ページ範囲:P.411 - P.412

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 ■ 概要
 チャネルの開閉によってイオンの流れが生じるであろうということは概念にしかすぎなかったが,ガラス電極下に含まれる微小膜領域(patch)を電位固定(clamp)することによって単一チャネル(single channel)を流れるイオン電流(single-channel current)の計測が,patchclamp法という新しい技法によって1970年代後半より可能になったことは,電気生理学研究においてまさに画期的な出来事であった。現在の所,このパッチクランプ法によってしか単一イオンチャネル活動を直接的に観察することはできない。また,後述するように,パッチクランプ法にはさまざまな技法があり,必要に応じて使いわけられている。さらに,single-channel currentの記録のみでなく,細胞全体(whole-cell recording)や局所から(loose patch clamp)のmacroscopic currentを得ることもできる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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