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特集 細胞分裂をめぐって
チュブリン遺伝子
著者: 平岡泰1 柳田充弘2
所属機関: 1 2京都大学理学部生物物理学教室
ページ範囲:P.451 - P.454
文献購入ページに移動多くの生物種でチュブリン遺伝子の検索が行われ,チュブリン遺伝子は一般に複数個存在し,ゲノム中に分散して存在することが示された1)。ヒトでは15〜20ずつのα-,β-チュブリン遺伝子の存在が推測されている2)。"tubulin gene family"が一般的事実として認められてくると,微小管の多面的な細胞機能と結びついて,チュブリン遺伝子の機能と発現制御が興味ある問題となってきた。近年いくつかの系で組換えDNAを用いた解析がなされ,発生過程において複数個のチュブリン遺伝子が特異的な発現制御を受けることが示された3)。
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