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文献詳細

雑誌文献

生体の科学36巻5号

1985年10月発行

解説

意識状態と網様体賦活系説

著者: 鈴木寿夫1

所属機関: 1弘前大学医学部第2生理学教室

ページ範囲:P.531 - P.535

文献概要

 意識の二つの側面
 意識には二つの側面があると考えられる。第一は,その状態であり,一般的なレベルを意味する。これは以下述べるように,脳幹での出来事できめられるという根強い考えがある。第二の側面は,その質とでも言うべきものである。換言すれば,われわれが何を意識するかという意識の内容である。これは意識の状態とは対照的に,大脳皮質の活動によると思われる。われわれは時々刻々注意を転換しながら,見ること,聞くこと,感じること,行うことを意識する。いま,大脳皮質のある部分が障害されれば,意識のこの側面がやられると考えられる。
 以下,意識の第一の側面である意識レベルの制御系について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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