生体の科学36巻6号

1985年12月発行

講演

凍結割断レプリカ法による接着斑と閉鎖結合の研究

著者： 外崎昭² 清水幸博³

所属機関： ^{1 2}山形大学医学部解剖学第一講座 ³山形大学医学部専門課程3年

ページ範囲：P.618 - P.629

　講演を始めるにあたり日本学術振興会，日本解剖学会，ここ東京大学解剖学教室の方々，多数の日本の同僚の皆様，私を日本へ招待して下さり，いくつかの刺激に富むセミナーと討論をもつ機会を与えて下さった方々に対して心からお礼申し上げます。私は今回日本を訪問してまことに楽しうございました。私の話が皆様方にとって多少とも有益であれば幸いです。
　今日はここ東京大学医学部において，二つの形の細胞間結合，上皮細胞間接着斑，もう一つはやや特異な形の閉鎖結合について，私どもの昔からやってきた仕事と最近の発展について総説を試みたいと思います。私どもの最近の所見は，凍結割断レプリカ法により得られたものであります。