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謎シリーズ
海馬は本当に記憶装置なのか
著者: 宮下保司1
所属機関: 1東京大学医学部第一生理学教室
ページ範囲:P.636 - P.640
文献購入ページに移動 1984年4月より英国オックスフォード大学に日本学術振興会の援助を受けて滞在し,E.Rolls博士とともに霊長類における海馬機能の神経生理学的研究を行う機会を得た。当心理学教室では神経行動学的見地からの海馬機能の研究も多角的に行われている。従来からなかなか一致した見解の得られない「海馬と記憶」の関係について,最近の知見と未解決の問のいくつかを紹介したい。
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