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特集 脳のモデル
ニューロンのモデル
著者: 川人光男1
所属機関: 1大阪大学基礎工学部生物工学科
ページ範囲:P.4 - P.12
文献購入ページに移動 I.なぜ論理ニューロンではいけないか
MarrはVisionのなかで脳研究には三つのレベルが可能であると述べている。
(i)(情報処理の)計算理論の研究
(ii)(i)を実行するためのアルゴリズムの研究
(iii)アルゴリズムを実行するハードウェアの構造に関する研究
現在のフォン・ノイマン型の計算機では,ハードウェアを単純化し,あとはソフトウェアによって必要な機能の実現をはかる。したがって(i),(ii),(iii)のレベルがはっきり分かれている。しかし脳ではソフトウェアがニューロン回路の配線とニューロンの形態などのハードウェアによって実現されていて,しかもそれが学習とともに変化する。
MarrはVisionのなかで脳研究には三つのレベルが可能であると述べている。
(i)(情報処理の)計算理論の研究
(ii)(i)を実行するためのアルゴリズムの研究
(iii)アルゴリズムを実行するハードウェアの構造に関する研究
現在のフォン・ノイマン型の計算機では,ハードウェアを単純化し,あとはソフトウェアによって必要な機能の実現をはかる。したがって(i),(ii),(iii)のレベルがはっきり分かれている。しかし脳ではソフトウェアがニューロン回路の配線とニューロンの形態などのハードウェアによって実現されていて,しかもそれが学習とともに変化する。
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