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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻1号

1986年02月発行

文献概要

特集 脳のモデル

ニューロンのモデル

著者: 川人光男1

所属機関: 1大阪大学基礎工学部生物工学科

ページ範囲:P.4 - P.12

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 I.なぜ論理ニューロンではいけないか
 MarrはVisionのなかで脳研究には三つのレベルが可能であると述べている。
(i)(情報処理の)計算理論の研究
(ii)(i)を実行するためのアルゴリズムの研究
(iii)アルゴリズムを実行するハードウェアの構造に関する研究
 現在のフォン・ノイマン型の計算機では,ハードウェアを単純化し,あとはソフトウェアによって必要な機能の実現をはかる。したがって(i),(ii),(iii)のレベルがはっきり分かれている。しかし脳ではソフトウェアがニューロン回路の配線とニューロンの形態などのハードウェアによって実現されていて,しかもそれが学習とともに変化する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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