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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻1号

1986年02月発行

文献概要

特集 脳のモデル

脳研究の方法としての人工知能の未来

著者: 安西祐一郎1

所属機関: 1北海道大学文学部行動科学科

ページ範囲:P.49 - P.54

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 脳のはたらきの解明,これは今後,来世紀にかけての隆盛を約束された,広大な未踏の研究領域である。これまで,生理学をはじめとする諸分野で続けられてきた脳の構造と機能に関する研究が,最近の科学技術の急速な発展の上に立って,これからどのような方向に広がってゆくのか,その道の専門家だけでなく,世間一般の人々にとっても関心が深まってゆくことであろう。
 しかしながら,脳のはたらきの解明には,まだまだ多くの難問が横たわっている。とくに,これまでの伝統的な方法によってデータを積み重ねるばかりでなく,データに基づいてはたらき自体を説明し,またデータを収集するためのガイディング・プリンシプルとなりうるような作業仮説は,脳のはたらきの複雑さを考えると,どうしても必要になってこざるをえない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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