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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻2号

1986年04月発行

文献概要

特集 血小板凝集

血小板とアラキドン酸カスケード

著者: 久米章司1 東原正明2

所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院検査部 2東京大学医学部第一内科

ページ範囲:P.95 - P.100

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 血小板は止血血栓過程において重要な役割を果しているが,この過程において粘着,放出,凝集などの血小板活性化反応が惹起される。この血小板活性化反応は種々の刺激によって引き起こされるが,この反応過程において血小板膜リン脂質よりアラキドン酸(arachidonicacid,AA)が遊離され,このAAより種々の代謝産物が生成され,これらの代謝産物が結局は血小板のCa2+代謝を介して血小板活性化反応に関与している。このAAより種々の代謝産物が生成される過程がアラキドン酸カスケード(arachidonate cascade)と呼ばれている。本稿では,この血小板のアラキドン酸カスケード(図1)について簡単に述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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