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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻3号

1986年06月発行

特集 脳の化学的トポグラフィー

セロトニン

著者: 佐野豊1

所属機関: 1京都府立医科大学

ページ範囲:P.172 - P.175

文献概要

 セロトニン(serotonin,5-hydroxytryptamine,5-HT)は強い血管収縮機能をもつ物質として血液から抽出,単離されたインドール基をもつアミンであって,生体内では2種類の酵素,すなわち水酸化酵素と脱炭酸酵素の働きを受けて,トリプトファンから5-ヒドロキシトリプトファンを経て生合成される。このアミンはTwarog & Page(1953)1)によって,中枢神経組織の中に広く分布していることがはじめて生化学的に証明され,またその化学構造が幻覚誘発剤,たとえばLSDに類似することから,当初精神疾患との関連において注目された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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