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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻3号

1986年06月発行

文献概要

特集 脳の化学的トポグラフィー

アセチルコリン

著者: 市川友行1 平田幸男1

所属機関: 1東京都神経科学総合研究所解剖発生学研究室

ページ範囲:P.180 - P.183

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 アセチルコリン(ACh)は最初に同定された神経伝達物質であるが,AChの脳内分布すなわちコリン作動性ニューロン(以下AChニューロン)の分布は,信頼できる解剖学的標識法がないため明確ではなかった。しかし,80年代に入り,ACh合成酵素であるコリン-アセチルトランスフェレース(ChAT)に対する特異性の高い抗体を用いた免疫組織化学が確立され,中枢神経系におけるAChニューロンの解剖学的知識は急速に増えつつある1)。本稿では主として,ChATの免疫組織化学を用いて明らかにされた哺乳類前脳におけるAChニューロンを紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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