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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻3号

1986年06月発行

文献概要

特集 脳の化学的トポグラフィー

GRF

著者: 徳善雅枝1 野口光朗1 大黒成夫1

所属機関: 1徳島大学医学部第2解剖学教室

ページ範囲:P.218 - P.221

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 GRFは下垂体前葉の成長ホルモン生産細胞(GH細胞)に働いてGHの放出をうながす。ヒトのGRFは44のアミノ酸からなるペプチドとしてGuilleminら1)やRivierら2)によって1982年に末端肥大症をもつヒト膵腫瘍から抽出,構造決定された(hpGRF)。これから1年おくれて,ラット視床下部からrhGRFが抽出された(Spiessら1983)3)。hpGRFとrhGRFとは構造が異なっている。形態学的にはこれらのペプチドに対する抗体を作って組織抗原と反応させた後,この結合物を標識,可視化することによって抗原の局在を知ることになる。したがって,用いる抗体によって細胞の局在が異なることがあるので注意を要する(図1)(Daikokuら1985)4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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