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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

特集 細胞生物学実験マニュアル

核・染色体分析

Karyotype分析法

著者: 池内達郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所細胞遺伝部門

ページ範囲:P.282 - P.284

文献概要

 ■ 概要
 核型(karyotype)とは,1個の細胞内に含まれる全染色体構成を,染色体の数と形に基づいて分類し図式的に表したものをいう。1970年前後に始まった各種の分染法の発展によって染色体の分析精度は著しく向上し,現在では遺伝学の様々な局面で染色体分析が行われている。ヒトの染色体異常症の診断や成因解析,細胞の癌化と染色体変化との関連,遺伝子マッピング,および核型進化に関連した染色体の種間相同性の解析,さらには樹立された培養細胞株の性状解析など多数の分野で新しい染色体の研究が展開されている。
 本稿では,核型分析のための標本作成から核型異常の記載法までの概略を述べる。紙面の都合上,具体的な手技や方法についての詳しい記述はできないので,二,三の関連の解説書1-3)を末尾にあげた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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