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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

特集 細胞生物学実験マニュアル

核・染色体分析

染色体分離法

著者: 福重真一1

所属機関: 1大阪大学細胞工学センター遺伝子構造機能調節部門

ページ範囲:P.285 - P.287

文献概要

 ■ 概要
 染色体分離法としてまず最初に用いられたのはMaioらによる蔗糖密度勾配遠心法である。これは主に各染色体のサイズの違いを基に分離する方法で,一度に大量の染色体を分画できるという利点がある反面,その分離の程度(分解能)があまり良くないという欠点をもつ。そのため,ヒト,マウスなど非常にサイズの似かよった染色体を含む生物では適当な方法とは言えない。これに代わり登場したのがセルソーターを用いた分離法である。これはDNAに特異的に結合する螢光色素で各染色体を染め,その螢光強度の違いを利用して分離分画する方法である。ここでは,染色体試料をEB(Ethidium Bromide)で染色し,シングルレーザーを装備したセルソーターで解析,ソーティング(分取)する方法について解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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