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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

文献概要

特集 細胞生物学実験マニュアル 細胞工学

細胞融合法

著者: 島康文1

所属機関: 1大阪大学細胞工学センター

ページ範囲:P.302 - P.304

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 細胞融合は,エールリッヒ腹水癌細胞にHVJ(Hemagglutinating Virus of Japan)を加えると多核細胞が出現することから発見された。そしてその技術の確立により雑種細胞の形成が可能になり,それまで交配に相当する現象がないためあまり興味を向けられていなかった,体細胞遺伝学が飛躍的に発展した。またモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマの作製にも応用され免疫学に大きく貢献してきた。こうして現在,細胞融合は細胞生物学を研究する上で欠かすことのできない基本的な技術の一つとなっている。
 本稿では,HJVによる融合法と,PEGによる融合法について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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