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特集 細胞生物学実験マニュアル 胚工学・発生工学
試験管内受精と初期胚培養
著者: 豊田裕1
所属機関: 1北里大学獣医畜産学部家畜育種繁殖学教室
ページ範囲:P.320 - P.321
文献購入ページに移動 ■ 概要
胚工学または発生工学に関する実験を行うためには,まず,試験管内受精と初期胚培養のための安定した技術を持つことが必要である。これらの技術は,少なくともマウスに関する限り,比較的容易であり,材料を吟味し,注意深く行えば,きわめて高い再現性が得られる。ラット,ハムスターについても試験管内受精の再現性は高く,初期胚培養もある程度可能であるが,着床前の全過程を体外で発生させる方法は,いまだ確立されていない。ウサギについてはマウスと同様に試験管内受精とそれに続く初期胚の培養が可能であるが,その方法および培地の組成はマウスとかなり異なる。ここでは紙数の制約から,マウスを用いた方法についてその概要を述べる。
胚工学または発生工学に関する実験を行うためには,まず,試験管内受精と初期胚培養のための安定した技術を持つことが必要である。これらの技術は,少なくともマウスに関する限り,比較的容易であり,材料を吟味し,注意深く行えば,きわめて高い再現性が得られる。ラット,ハムスターについても試験管内受精の再現性は高く,初期胚培養もある程度可能であるが,着床前の全過程を体外で発生させる方法は,いまだ確立されていない。ウサギについてはマウスと同様に試験管内受精とそれに続く初期胚の培養が可能であるが,その方法および培地の組成はマウスとかなり異なる。ここでは紙数の制約から,マウスを用いた方法についてその概要を述べる。
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