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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

特集 細胞生物学実験マニュアル

細胞運動・細胞骨格分析

アメーバ部分解体分析法

著者: 黒田清子1

所属機関: 1大阪大学理学部生物学教室

ページ範囲:P.351 - P.353

文献概要

 アメーバにはAcanthamoebaやEntamoebaのように体長10μm前後の小さいものから,Amoeba proteusさらにはChaos chaosのように数100μmから数mmにおよぶ巨大アメーバまで,大きさも形態も様々の種類がある。また運動様式も種によって非常に異なるが,運動の分子機構はいずれもactomyosin-ATP系によるものと考えられている。しかしその調節機構についてはいまだ不明の点が多い。
 運動の機能の解明に生きたアメーバを用いることにはそれなりの利点があるが,アメーバを順次解体して,それぞれの程度に解体されたin vitroの系を用いることは,運動の分子機構を研究するうえで有効な手段と思われる。より低次に部分解体された系として,以下のように大別してみる。アメーバを完全に破壊したホモジェネイトの系や,単離した収縮性蛋白質を用いて再構成したモデル系については今回は触れない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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