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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

文献概要

特集 細胞生物学実験マニュアル 細胞運動・細胞骨格分析

アクチン同定法

著者: 石川春律1

所属機関: 1群馬大学医学部解剖学教室

ページ範囲:P.354 - P.356

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 アクチンはミオシンとともに筋の収縮性蛋白質としてよく知られているが,筋細胞のみでなく,広く動植物のほとんどすべての細胞に存在する。その機能を考えるとき,まず細胞内におけるアクチンの正しい同定と分布・配列が重要となる。
 アクチンは分子量約42,000,直径約4nmのほぼ球状の分子である。この分子(G-アクチン)は重合して,直径約6nmの線維状(F-アクチン)をなす。細胞内で,アクチンはすべてが重合形のアクチンフィラメントとして存在するわけではなく,非重合形が共存しうるので,単にアクチンという場合はこの両者が含まれる。非重合形のアクチンは形態学的に同定することはできないので,アクチンフィラメントのみが形態学的同定の対象となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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