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特集 細胞生物学実験マニュアル 細胞膜・小器官分析
レクチン結合実験法
著者: 川上速人1 平野寛1
所属機関: 1杏林大学医学部解剖学教室
ページ範囲:P.358 - P.361
文献購入ページに移動レクチンを組織細胞化学的に適用する際,いくつかの選択肢がある。光顕か電顕か,標識物質の種類は,レクチンとの反応は標本を作る前か後かなど,実験目的に応じてあらかじめ決めておかなければならない。レクチン結合部を可視化する標識として一般に用いられるのは,螢光物質(FITCなど),西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP),フェリチン,金コロイドなどである(図1)。レクチンを実際に適用する際の選択肢を図2にまとめて示す。直接標識法(一段法)では標識したレクチンを試料と直接反応させる。
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