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特集 細胞生物学実験マニュアル 細胞膜・小器官分析
膜蛋白質の定量的免疫電顕法
著者: 田代裕1 山本章嗣1
所属機関: 1関西医科大学第1生理学教室
ページ範囲:P.371 - P.374
文献購入ページに移動生体膜を構成する膜蛋白質の分布や局在の研究は従来主として生化学と細胞化学によって研究されてきた。前者は細胞分画法によって種々の膜画分を分離し,生化学的に分析する方法であり,後者は光顕レベルの組織化学を電顕レベルに拡張した方法である。
生化学的方法は定量性があり,特異性も高いが,その解像力は細胞分画法に依存し,きわめて貧弱である。細胞化学は解像力は高いが,定量性に乏しく,特異性にも問題がある場合が少なくない。
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