文献詳細
特集 細胞生物学実験マニュアル
細胞膜・小器官分析
文献概要
■ 概要
生体膜を構成する膜蛋白質の分布や局在の研究は従来主として生化学と細胞化学によって研究されてきた。前者は細胞分画法によって種々の膜画分を分離し,生化学的に分析する方法であり,後者は光顕レベルの組織化学を電顕レベルに拡張した方法である。
生化学的方法は定量性があり,特異性も高いが,その解像力は細胞分画法に依存し,きわめて貧弱である。細胞化学は解像力は高いが,定量性に乏しく,特異性にも問題がある場合が少なくない。
生体膜を構成する膜蛋白質の分布や局在の研究は従来主として生化学と細胞化学によって研究されてきた。前者は細胞分画法によって種々の膜画分を分離し,生化学的に分析する方法であり,後者は光顕レベルの組織化学を電顕レベルに拡張した方法である。
生化学的方法は定量性があり,特異性も高いが,その解像力は細胞分画法に依存し,きわめて貧弱である。細胞化学は解像力は高いが,定量性に乏しく,特異性にも問題がある場合が少なくない。
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