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文献詳細

雑誌文献

生体の科学37巻4号

1986年08月発行

特集 細胞生物学実験マニュアル

細胞単離

神経細胞単離法

著者: 増子貞彦1 嶋田裕2

所属機関: 1佐賀医科大学解剖学教室 2千葉大学医学部解剖学教室

ページ範囲:P.380 - P.381

文献概要

 神経細胞を単離して,それをin vitroの実験システム,たとえば細胞培養法やパッチクランプなどの電気生理学的手法で解析することは,神経科学を研究するうえで,有力な手段となっている。しかし,神経組織は性質が異なる膨大な種類の神経細胞によって構成されているので,単離した神経細胞のタイプもしくは素性が明らかなものでなければ,それから得られる情報の価値は低い。さらに,神経組織には神経細胞の他に,神経膠細胞や血管内皮細胞などの非神経細胞も含まれている。したがって,神経細胞を単離しようとするとき,①どのようにして目的とするタイプの神経細胞のみを含む神経組織を取り出すか,②いかにその組織を単一細胞に解離するか,また③神経細胞と非神経細胞とをどのように分離するか,ということが重要なポイントになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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